アンカースクリューとは？

歯科矯正用アンカースクリューとはどんなもの？

アンカースクリューとは、歯科矯正用の小さなネジのことです。歯を動かす際の固定源となる歯の歯茎に埋め込むために使われます。インプラント矯正を行う際に使用される器具です。

インプラントと聞くと「なくなった歯の代理を入れる治療」をイメージするかもしれませんが、矯正治療の場合は全く別の意味で用いられます。

直径は2mm、長さは6～10mm。主にチタン合金が使用されています。矯正治療が完了したら抜かれるもので、ずっと残されるものではありません。

なぜアンカースクリューを使用するの？

隙間をなくするために歯を移動すると、前歯と奥歯の両方が動いてしまう場合があります。

意図しない部分が動いてしまうことで、矯正に時間をかけてしまうことがあるのです。

このような状態を防ぐために、歯茎にアンカースクリューを使用することがあります。

アンカースクリューを使うメリット

治療時にアンカースクリューを使用することで、一般的な矯正治療だけでは難しい歯の移動が容易になります。

歯の動きを制限することにより、他の歯の動きを邪魔せずに済むため、治療時間の短縮にもつながるのです。

アンカースクリューを埋め込むことで他にも装置を使わずにも済みます。これにより、使用する装置を増やすこともありません。

アンカースクリューは歯茎に直接固定するため、触れてしまっても歯が動いてしまうといったことが起きずに済みます。

治療後は取り外されるため、歯茎に残ることもありません。

アンカースクリューを使うデメリット

アンカースクリューを固定してすぐの時期は、歯茎を中心に違和感ガ生まれる場合があります。個人差はありますが、痛みを感じる方もいるようです。埋め込んでから約1週間ほどで違和感や痛みなどを感じなくなることがほとんどですが、それまでは歯の周りの違和感が続くことでしょう。

また、歯の状態によってはアンカースクリューが抜けてしまうおそれもあります。抜けてしまった場合は再度埋めてもらうか、他の方法を考える場合がほとんどです。