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上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)

上下顎前突とは

上下の歯が前方に突出しており、口元が前に突き出ている状態を「上下顎前突」といいます。

上下顎前突は、主に上あごや下あごの形や大きさに異常があり、これらのアンバランスによって咬み合わせの異常(咬合不正)と顔の変形などが起こります。

しかし、実際はあごが変形しているのに、見た目の咬み合わせは正常のように見えることがあります。

また、鼻の先と顎の先とを結んだEラインよりも唇の先が突出していることも、主な特徴に挙げられます。

上下顎前突は、一見、きれいな歯並びに見えることが多いため、一般的には不正咬合とは認識されていません。

しかし歯並びが正常な方と比べると、上下の前歯が前に突き出ているため、口を閉じにくい状態になっています。

いわゆる出っ歯の原因として見られることもあり、唇がうまく見えずに歯が見えたり、唇から歯が飛び出してしまう場合も少なくありません。

思春期のあごが急成長する時期に症状が明らかとなりますが、小児期では異常に気付かない場合も多くみられます。

上下顎前突がもたらす影響とは

見た目の影響

上下顎前突は、軽度であれば見た目にそれほど異常は見られません。顔を正面から見ても歯並びがきれいに並んでいるように見えるため、見た目からでは症状に気づかれないことも。本人ですら症状に気づきにくい上、気づいたとしてもあまり矯正を必要と感じなくなってしまいます。

しかし、症状が顕著に現れると、いわゆる「出っ歯」に見られやすくなります。自分が出っ歯であることは、外見へのコンプレックスにつながります。

見た目としては、横から見たときに口元が出てしまうのが特徴的で、これは「バードフェイス」とも呼ばれ、横から見ると「鳥の顔」に見えることが由来です。

症状が著しいと見た目が「チンパンジーの口元」のように見えることもあり、横顔をコンプレックスに感じる方もいるようです。

口が閉まりにくくなり、無理に口を閉じようとする為に筋肉が過緊張してしまい、下あごの先端部に梅干のようなシワができることもあります。

歯の健康への影響

まず、口が閉じづらくなることによるドライマウスが挙げられます。

上下顎前突だと歯が突き出してしまうため口が閉じにくくなり、口呼吸をする事が多くなり、前歯や口内の唾液が乾きやすくなります。

口のなかが乾燥し、唾液が減少すると口内の菌が増殖しやすくなります。その結果、虫歯や歯肉炎、歯周病のリスクが高くなるのです。

口呼吸になると、鼻で呼吸する場合に比べ喉の粘膜へ直接菌が届くようになるため、風邪やインフルエンザといった病気にも罹りやすくなります。

また、上下顎前突の人はブラッシングなどの歯のケアが十分にできない為、前歯の歯茎に歯肉炎ができやすくなるのです。

ほかにも、不正咬合を併発するリスクもあります。上下外前突の人は歯のサイズが大きい場合がありますが、歯のサイズが大きいと歯が並ぶスペースが足りなくなります。

歯は少しでも空いた場所へ生えようとしますが、しかし歯は舌や唇、頬に強く押される場所には生えることができません。そのため狭い場所に重なるように生えるしかなく、叢生と呼ばれる不正咬合になってしまいます。

上下顎前突の原因

上下顎前突の原因としては遺伝的な要素が強いと言われています。指しゃぶりや舌の突出癖なども発生要因とする説もありますが、原因不明なものもあります。

また、口呼吸も上下顎前突の原因と言われています。

口呼吸をすると口が顎が開きっぱなしになり、舌が正しい位置に収まりません。その結果、口の中の筋肉のバランスが乱れてしまい、口元の筋力が弱くなってしまいます。そして口の中の筋肉のバランスが乱れる事により、歯を前に押し出す方向に力が強くかかります。

その結果、歯が前へ前へと押し出され、上下顎前突になってしまいます。

ちなみに、顎の骨の奥行きが短いことで、口が突き出した状態になってしまうという原因もあります。

これは、日本人をはじめとするアジア人に多い傾向であり、奥行きがないスペースに食道や気道を確保する必要があるため、口元が前に飛び出てしまいます。

実はアジア人と比べて欧米人を見ると、横幅が狭い代わりに頭蓋骨は前後に奥行きがあります。そして頭蓋骨の奥行きがあれば、上下顎前突も自然と発生しづらくなります。

上下顎前突は、欧米人と比べてアジア人のほうがなりやすい症状なのです。

上下顎前突の矯正方法

上下顎前突の矯正方法として、まずはワイヤーブラケットなどの固定の歯列矯正器具を用いて、歯列を整え矯正する方法があります。

ブラケットは歯に装着しワイヤーを通す器具で、一般的にはブラケットとワイヤーで歯並びを矯正する施術が行われます。

しかしこの方法は、前歯を元に戻すことができるスペースが顎にないと実施することはできません。そして、歯が引元に戻るためのスペースがなければ、ワイヤーでどれだけ内側に引っ張っても、口元の突出は治りません。

そのため、ワイヤーブラケットでの歯列矯正は、歯の移動スペースを作るために抜歯を行うこともあります。

ワイヤーブラケットだけでなく、マウスピースを用いて矯正することもあります。

しかしマウスピースを用いての矯正は、歯の重なり具合といった歯列の状況よって矯正ができるか、できないか変わってきますので、まずは歯医者さんに相談しましょう。

また、症状次第で取り外しが可能なヘッドギアを使用することもあります。ヘッドギアは常に付ける必要はなく、一般的には就寝時のみ装着します。

ヘッドギアは取り外せるため、食事や会話に支障をきたさない点が大きなメリットであるといえるでしょう。

上下顎前突を矯正することのメリット

上下顎前突を矯正することで、咬み合わせやあごの変形が改善されます。また、あごは顔の大部分を占めるため、外見も自然なものとなります。

外見、特に横顔が自然なものになることにとって、外見にコンプレックスのあった人はストレスが減るかもしれません。

また、骨格の移動によって頬の形や鼻や唇も少し変化するため、口が楽に閉じるようになります。

口が閉じやすくなれば口の乾燥も防ぎやすくなり、虫歯や歯周病にもなりにくくなります。口臭も改善されやすくなるでしょう。更には歯並びがよくなることで食事もとりやすくなり、活舌が良くなるため会話もスムーズになります。

もし上下顎前突の症状として顎の変形があった場合、変形による顎関節の痛みも改善する可能性があります。

また、小さなあごのため睡眠時の呼吸が上手くできなかった場合、呼吸による問題も改善するようになります。睡眠時などにいびきをかくことも減るでしょう。その結果、睡眠時無呼吸症候群にもなりにくくなります。

上下顎前突を矯正することで現れるデメリット

歯根吸収

歯を矯正する中で、動的な治療を行っていくともともと長かった歯根が長くなってしまい、歯の根っこの部分の先端が溶けて丸まってしまう、といった歯根吸収が起こることがあります。

この歯根吸収が起こるのを防ぐのは、矯正治療に伴う程度の差こそあれ不可避であるとも言われています。

また、動的治療の際に、無駄な動きや無駄な期間があると歯根吸収のリスクは高まってしまいます。しかし、矯正治療において必ず歯根吸収が起こるわけではありません。

歯根吸収については様々な研究が行われていますが、特定の原因はなく、発生の予測も困難と考えられています。

原因の1つとして考えられているのが、ジグリング(ゆさぶり、ごますり運動)です。この期間が長いと歯根吸収が起こりやすくなるといわれています。

歯根吸収は早期に発見し適切な対応を行うことが大切です。動的治療終了後には大部分の症例で歯根吸収は止まり、術後に大きな影響を残さないといわれています。

むし歯・歯周病

矯正治療を行う中で、虫歯と歯周病には気を付けなければばりません。

矯正治療を行う中で、何かしら装置を歯、または口の中に着けることになりますので、歯磨きがしづらくなり、歯の汚れを見落としてしまうことが多々あります。

もし矯正を始める前に歯周病を発見したのなら、初めに治療してから矯正に移ると良いでしょう。

歯周病のまま矯正装置をつけると、歯石、または細菌感染が多く残った状態で矯正を行うことになり、矯正治療中に歯周病が悪化する心配があります。

虫歯に関しても、虫歯を発見した際にはすぐに治療すると良いでしょう。

治療時には矯正装置を外さなければならない場合もありますが、虫歯を治す方が優先となるので矯正は少しお休みしましょう。

デメリットへの対策

まずは、矯正治療前にしっかりと歯磨きをしましょう。

矯正装置を装着後は、矯正する前に比べてより念入りに歯磨きをするとよいでしょう。

歯ブラシは、普通のものを使用するほか、毛束が一つになっているワンタフトブラシや、デンタルフロス、歯医者さんで購入できるような矯正時に使う専用の歯ブラシを使用しましょう。

また、ブラケット周りやワイヤー下を丁寧に磨くことによって、ブラケットやワイヤーに挟まった食べかすを取ることができます。

上下顎前突の矯正にかかる費用・治療期間

上下顎前突の矯正にかかる費用ですが、クリニックによって価格は異なるものの、だいたい60万~100万だと言われています。

ブラケットの装着や装置の取り換え、場合によっては抜歯もするので、矯正にどれだけ作業が必要かによって値段は変わってくるでしょう。

また、ブラケットの数や歯の裏側にも矯正器具を追加したりと、経過によって必要な器具が増えていくこともあります。

治療期間は、上下顎矯正だとだいたい2年ほどの期間が必要になります。

上下顎矯正は歯を動かす矯正なので、このくらい長くなるのも覚悟しておきましょう。人によっては歯が動くのに時間がかかったり、場合によっては抜歯をして抜歯部分が塞がり次第また治療を再開することもあります。

矯正期間は行ってみて歯の動き具合などによって変わるものなので、矯正を行う際は充分に矯正期間を確保してから行いましょう。

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