渋谷区で探すオススメ矯正歯科ガイド » 歯列矯正に関する基礎知識 » 市販品のマウスピースは矯正歯科のものとどう違う?
 

市販品のマウスピースは矯正歯科のものとどう違う?

歯列矯正の代表的な手法のひとつが、透明なマウスピースを用いるマウスピース矯正です。一般的には、マウスピース矯正で使用するマウスピースは矯正歯科で作ってもらいますが、矯正用のマウスピースには市販品もあります。市販のマウスピースについて見ていきましょう。

市販のマウスピースの特徴

市販のマウスピースは、主にドラッグストアやインターネット通販で入手できます。柔らかい素材でできており、使用する際にはお湯やレンジで温めて柔らかくしてから口に装着し、形を合わせます。この際には、マウスピースと歯や歯茎の間に空気が入らないように、ぴったりとフィットさせることが大切です。価格は用途や種類によって大きく異なるので、購入前に調べておくのがいいでしょう。

市販のマウスピースの種類

通販サイトで「矯正 マウスピース」などのキーワードで検索すると、市販のマウスピースがたくさん見つかるでしょう。市販のマウスピースは、その用途によってたくさんの種類があります。以下に、代表的な市販のマウスピースの主な種類を、用途ごとにまとめてみました。

メリット・デメリットで見る市販のマウスピースと矯正歯科のマウスピースの違い

市販のマウスピースのメリット

価格が安い

市販のマウスピースの価格は、その種類や用途によってまちまちですが、矯正歯科でのマウスピース矯正治療に比べればどれも非常に安価です。高価なものでも1万円前後、中程度なら3000~7000円、安いものなら1000円未満のものも珍しくありません。さらに、商品によってはひとつのパッケージに複数個のマウスピースが入っているものもあるので、コストパフォーマンスの高さが魅力。

手軽に手に入る

市販のマウスピースは、ドラッグストアやインターネット通販で入手できます。矯正歯科でマウスピースを作ってもらうには、通院して歯型を採取しなくてはいけません。治療法によってはマウスピースの完成、つまり矯正治療開始までに1か月ほどかかる場合もあるので、すぐに買えるのは大きなメリットだと言えるでしょう。

購入から装着までが短時間で済む

簡単に装着できるのも市販のマウスピースのメリットです。商品が届いたら、お湯やレンジで温めて柔らかくし、口に装着するだけなので、手軽に使えます。

市販のマウスピースのデメリット

歯への適合が悪い

サイズがある程度決まっているものを加熱し、柔らかくしてから装着するという方式なので、完全にフィットさせての使用は難しいでしょう。歯並びには個人差があるため、誰にでもでもぴったりフィットさせるのは難しいのです。さらに、装着するのも専門家ではなく購入者なので、装着の仕方が悪いときちんとフィットしない場合もあります。

違和感が大きい

矯正歯科のマウスピースでも、装着している間は口の中に違和感があるもの。市販品のマウスピースにいたっては大きさが大まかに設定されているので、口や歯のサイズにうまく合わせるのが難しいのです。場合によっては、大きな違和感・異物感を覚えることがあります。

しゃべりにくい

市販のマウスピースを装着したまましゃべるのは困難です。完全にフィットしているわけではないので、どうしてもしゃべっているうちにマウスピースが落ちてきてしまいます。

矯正歯科のマウスピースのメリット

ぴったり適合する

矯正歯科のマウスピースは、ひとり一人異なる歯型を採取して製作されます。そのため、歯のサイズや歯型にぴったり一致したマウスピースを入手できます

違和感が小さい

前述の通り、矯正歯科のマウスピースはひとり一人の歯型に合わせて作られます。そのため、市販のマウスピースに比べて違和感がなく、慣れれば長期間装着していても苦痛になりません。

しゃべりやすい

矯正治療を始めたばかりだとしゃべりにくさが現れますが、マウスピースの装着に慣れれば、問題なく会話を行えます。

ちなみに、矯正用マウスピース以外でも、ナイトガード、スポーツマウスピースなどは問題なくしゃべることができます。いびき防止用マウスピースの場合、上下の歯に装着しなくてはいけない関係上しゃべることは困難です。しかし、装着が必要なのは就寝中なのであまり問題にはならないでしょう。

矯正歯科のマウスピースのデメリット

価格が高い

市販品と比較すると、どうしても価格は高くなってしまいます。

手軽に手に入らない

矯正歯科でマウスピースを作るには、まず歯型の採取から始めなくてはいけません。また歯科での治療行為に当たるため、マウスピースを作る前に口内の検査も必要となります。市販品のように、欲しいと思ってもすぐに手に入れることはできないのです。

すぐに装着できない

矯正歯科のマウスピースは、歯型の採取や製作に時間がかかります。手元に届いてすぐ使える市販品とは違い、マウスピースができあがるまで待たなければいけません。

市販のマウスピースは歯列矯正には適していない

さまざまな違いがある市販のマウスピースと矯正歯科のマウスピースですが、安価であるという点、手軽に手に入るという点で市販のマウスピースは魅力的。では、歯列矯正という側面では、市販のマウスピースは有効なのでしょうか。

結論から先に言うと、市販のマウスピースは矯正治療には適していません。その理由は以下の通りです。

精度が低い

前述のとおり、市販のマウスピースは過熱して柔らかくしたものを装着するという方式なので、場合によってはうまく歯にフィットしない場合があります。

矯正歯科のマウスピースなら、事前に歯型を採取するほか、レントゲンや高額スキャナなどの機器を用いて、歯の状態を正確に計測します。入手したデータから製作されるので、ひとり一人異なる歯型にぴったりフィットするマウスピースが手に入ります。

治療計画の立案・修正ができない

矯正歯科でのマウスピース矯正では、マウスピースの製作だけでなく、これから歯をどのように移動させていくか、どのように歯列矯正を仕上げていくかという治療計画も立てていきます。市販のマウスピースの場合、当然こうした治療計画は立てられません。

また、治療の過程でなんらかのトラブルがあった場合には治療計画の修正をしなくてはいけませんが、市販のマウスピースを使用している場合はそれもできないのです。

このように市販のマウスピースで歯列矯正を行うというのはあまり現実的ではありません。

市販のマウスピースは、あくまで歯ぎしりや食いしばりの防止に使用するもので、歯列矯正が目的なら矯正歯科でマウスピースを作ってもらうとよいでしょう。

こだわりで選ぶ
渋谷・原宿の矯正歯科厳選リスト

「いざ、矯正歯科へ!」と思っても、どのクリニックを選んだらよいのか迷ってしまう方は多いはず。そこで、『費用が安い』、『夜まで診察している』など、矯正歯科を選ぶ際にこだわりたいポイント別に、注意点やオススメのクリニックを紹介します。 自分が足を運びやすいクリニックを選び、費用や内容に納得できる形で治療をスタートさせることが成功への第一歩。まずはしっかり吟味して矯正歯科を選びましょう。